寒冷凝集素症を知る 似ている疾患は?
貧血や溶血を起こす疾患は、どんなものがある?
貧血を起こす疾患はたくさんありますが、中でももっとも頻度が高いのは鉄欠乏性貧血(赤血球の材料不足)です。
そのほかには、赤血球をうまく作れないことによる貧血(骨髄不全による:再生不良性貧血、骨髄異形成症候群など)、ほかの疾患の影響による貧血(二次性貧血:慢性疾患に伴う貧血、腎性貧血)、赤血球が破壊されることによる貧血(溶血性貧血)があります。
溶血性貧血は、さらに自己免疫性溶血性貧血と、それ以外のものに分けられます。
寒冷凝集素症は自己免疫性溶血性貧血の一種です(マイコプラズマやEBウイルス、サイトメガロウイルスなどの感染症や悪性リンパ腫に続いて発症する寒冷凝集素症は、これらの基礎疾患がみられない寒冷凝集素症と区別して、続発性寒冷凝集素症と呼ばれます)。
自己免疫性溶血性貧血は、ほかに温式自己免疫性溶血性貧血(温式AIHA)、発作性寒冷ヘモグロビン尿症があります。その他の溶血性貧血は、発作性夜間ヘモグロビン尿症、先天性の溶血性貧血などがあります。
貧血の分類
MAT-JP-2405394-1.0-08/2024
最終更新日:2024年8月26日