寒冷凝集素症とつきあう 生活の工夫は?

症状が悪化しないよう、日常生活で工夫できることは?

寒冷凝集素症の症状を悪化させないためには、寒さ・冷たさにさらされないようにすること、風邪などの感染症を防ぐこと、よく睡眠をとって疲れをためないようにすることが基本となります。
溶血が進み、貧血が著しい場合には、輸血などを行う場合もあります。
また、骨髄やその他の「がん」など、寒冷凝集素症を引き起こしたり、悪化させたりする原因疾患があり、治療が可能な場合には、それらの原因疾患の治療を行います。

症状の悪化の予防

寒冷刺激を防ぐ

寒冷凝集素症の症状は、寒さ・冷たさにさらされたときに、寒冷凝集素が赤血球にくっつくところから始まります。
身体、特に手指・足先・耳・鼻などが冷えないよう、手袋などで温かく保ちます。また、冷たい飲み物を飲むことは避けましょう。

寒冷刺激を防ぐ イメージイラスト

身体への負荷を避ける

風邪などの感染症にかかると、免疫系(補体)のはたらきが活性化し、寒冷凝集素がくっついた赤血球が溶血を起こしやすくなります。
外から帰ったら手洗い・うがいを徹底する、風邪が流行っているときはマスクをするなど、風邪予防に努めましょう。
また、栄養バランスのとれた食生活、十分な睡眠を心がけましょう。

身体への負荷を避ける イメージイラスト

症状が重い場合

輸血など

貧血が重症の場合、貧血が急激に進んだ場合は、医師の判断により、赤血球の輸血などを行う場合があります。

輸血など イメージイラスト

MAT-JP-2304921-1.0-07/2023
最終更新日:2023年7月25日